【拝啓 TBSラジオ様】ボイパを辞めないで

根に持ちまくる自分や人生に絶望したりしたりもするのですが、私は元気です。31歳にしてNEWS RAP JAPANに嵌まっています。フリースタイルダンジョンも毎週見てましす。呂布カルマのライブにもここ1週間で2回行きました。最高でした。ボイパの話ができなくなるので割愛しますが、めちゃくちゃかっこいいです。

「ボイパ」、それは私の人生の楽しみと言っても過言ではない。アルコ＆ピースのD.C.GARAGEという番組で行われている「ボイパのコーナー」。ここではもちろんボイスパーカッションのことではなく、「リスナー（ボイパー）が送ってきたとっかかりのあるフレーズや短文（たまに長文）を酒井ちゃんが癖をつけて読み上げる」ものだ。「WANIMAの笑顔はうさんくさい」とクリティカルヒットを与えるようなものもあれば、「すいません、豚骨ラーメンとライス大盛頼んだんですけど、伝票が800円になっています。ライスは無料だから600円のはずですよね？ ライス無料は平日だけ？ ごめんなさい」と日常を切り取った店員との会話ボイパ等バリエーションに富んでいる。

平子さんはこのコーナーをいらないと言う。現に話が盛り上がったりすると削られることもある。3月に置いてけぼりになる可能性も囁かれているが、異議申し立てたい。リスナーが考え抜いた末の1通入魂スタイルで送ってくるボイパの数々はとても面白く、ただのDISっぽい一文や日常が変な奴に絡まれたような面白い事柄に変わる。酒井ちゃんの読み方によるところが大きい。意識高い系でアルピーを引っ張る平子さんが目立っているが、実は少しチャラついていて川崎からやってきた変人酒井ちゃんの魅力が存分に出ている。そのうえ、バカバカしくて笑えるリスナーも参加できる。日常の話と言いながら、長文＆サイコで虚構が際立つ「LIFE」と、短文や絶妙なあるあるを押し込める「ボイパ」で棲み分けはうまくいっている。なくなるとバランス悪くなるのではないか？ いや、悪くなるだろう。熟考を願いたい。

あのボイパ、あるある～と改めて顧みる。辛い仕事のときは「WANIMAの笑顔はうさんくさい！」と心の中で復唱して乗り切る。WANIMAをちょいちょいいじったっていいし、店員と客のレジ回りの出来事について想像してみるのもいい。酒井ちゃんの読み方を真似してボイパを考えてメールを送る。そんな楽しい時間を奪わないでほしい。

昨年12月のスペシャルウィークの生放送時では、リスナーから音源を募った。酒井ちゃんの読み方を真似している人も、ボイパの世界観に合わせてDOTAMAのようにマシンガンで繰り出す人、全くのオリジナリティを発揮しゆっっくりと読み上げる人とそれぞれの魅力があった。よく読まれてるあの職人はこんな声なのか！ という方面の楽しみ方もある。Twitterでもかなりの盛り上がりを見せていた。WANIMAいじりと言う新たな鉱脈や社会派ボイパ（アスリートの担任いじり）が生まれた今、音源も多く送られてくるかもしれない。ぜひともやってもらいたい。

ボイパをなくさないで。ボイパーを絶やさないで。TBSラジオ様、何卒よろしくお願いいたします。